第161話~第170話
奥の洞窟。 テミユ 「えー! みんな、こんなとこ滑ったの? 上に上がると凄く怖いんですけど。」 ソマユ 「大丈夫よ。滑ってる間も怖いんだから。」 アコ 「アハハ。励ましにも、慰めにもなって無いな。」 ハニサ 「でも、ソマユは結構飛んだよね。」 マユ …
湧き水平。昼食。続き。 ヌリホツマ 「使っておるのは、すべてこの近辺で採れる野草じゃ。 珍しい物なぞ、一つも無い。 その季節になれば、その場所で、毎年得られる物じゃな。 その実や花や葉や根や種を、乾燥させたり、煎(い)ったりする。 そして10種類以…
下の川の川沿いの道。 エニ(テイトンポに背負われている) 「奥の洞窟って場所、聞いてるだけで怖そうよね。」 クズハ 「寒いらしいわよ。声も響くって。」 エニ 「ねえテイトンポ、奥の洞窟にも行っていいんでしょう?」 テイトンポ 「ああ、いいが、行くま…
下の川に向かう小道。 サラ(ハギに背負われている) 「ハギ、重たくない?」 ハギ 「サラは痩せてるからな。全然平気だよ。 ハハハ。タホは気持ち良さそうに寝てる。」 ハニサ(シロクンヌに背負われてタホを抱いている) 「やっぱり? さっきまで高い高いって…
夕食の広場。 ハニサ 「いよいよ明日かー。絶対、いい天気だよね?」 シロクンヌ 「おそらく晴天だぞ。見晴らし岩の上に寝転んで、星空を眺めるか。」 ハニサ 「いいね! それやろうよ。」 エミヌ 「いいな、ハニサは。私もカッコイイ人とそういう事したい。…
大ムロヤ。 ハニサ 「荷物置き場ってここでしょう? 結構たくさんあるよ。」 ムマヂカリ 「おれも運ぶ事になったから、心配いらんよ。 この分なら、明日は晴れだぞ。」 ハニサ 「うん! 絶対、晴れて欲しいね!」 ムマヂカリ 「スサラも楽しみにしておるんだ…
朝の広場。 ヤッホ 「アニキ、何か洞窟に持って行く物は無いかい? あれば先に運んでおくよ。」 シロクンヌ 「おれ達3人分の毛皮が包んであるんだが、重くは無いが、かさばるがいいか?」 ヤッホ 「いいさ。大ムロヤに運び込んでおいてくれよ。」 ハニサ 「…