縄文GoGo

5000年前の中部高地の物語

第191話~第200話

第200話 42日目⑤

奥の洞窟。泉のそば。 オジヌ 「ここか・・・ホントだ、深そうだね。」 ミツ 「冷たい!」 コヨウ 「冷たいね!ここに沈んでちゃあ、取りには行けないよ。」 オジヌ 「どう?サチ、見える?」 サチ 「見える。底まで全部見えるよ。 あのね」 コヨウ 「何かあ…

第199話 42日目④

湧き水平。昼食。 マユ 「そんな事があったのね。遅かったから心配していたの。ミツ、大丈夫だった?」 ミツ 「うん、怖かったけど、イワジイが来てくれて、シップウも来てくれたから。」 カタグラ 「オロチとか言う奴、末恐ろしいガキだな。」 フクホ 「怪…

第198話 42日目③

森の中。 シロクンヌ 「ミツ!大丈夫か?」 ミツ 「お爺さんが、怪我しちゃった!私を助けようとしてくれたの。」 イワジイ 「なんの、たいした怪我ではない。 それにしても、恐ろしく狂暴な小僧じゃったの。」 シロクンヌ 「旅のお方か?腕をやられたのだな…

第197話 42日目②

下の川沿いの道。 イナ(ヌリホツマを背負っている) 「今日は、向こう岸を歩いてみましょうか?」 サラ 「向こうは、草が生い茂ってるよ。その向こうの、山みたいな所を歩くの?」 イナ 「そうよ。普段は行かないでしょう?何か珍しい薬草が生えてるかも知れ…

第196話 42日目①

朝の広場。 ヌリホツマ 「イナよ、悪いのう。また世話になるがよいか?」 イナ 「いいわよ。途中で薬草を見つけたら、言ってくれれば採ってあげるわよ。」 サチ 「私が採りに行ってあげるよ。」 サラ 「行ける場所なら、私も行くよ。」 イナ 「じゃあ今日は…

第195話 41日目②

大ムロヤ。 タカジョウ 「これがハニサが作った身代わり人形か。やはり、ひときわ、出来が違うな。 口から尻までの通し穴があるんだな?」 ハニサ 「そう。葦(あし)の茎に包んで人形を作ったの。 通し穴人形は、一層身代わりの力を発揮するって言うからね。 …

第194話 41日目①

5日後。夕食の広場。 タカジョウ 「曲げ木工房の周りが様変わりしていて驚いたぞ。 シロクンヌとサチで作ったのか?」 シロクンヌ 「蒸し室は、テイトンポとオジヌだな。」 ハニサ 「蒸し室と増築部分をつないだのは、サチとミツの発案だよ。」 シロクンヌ …

第193話 36日目③

大ムロヤ。 ササヒコ 「何だシオラム、あれほど吹いておったくせに、こてんこてんではないか。」 アコ 「いいとこ無しだね。」 シオラム 「やっていて、心が折れた。 アコ、そんな事言うならやってみろよ。」 アコ 「よし!」 オジヌ 「アコも大差負けか・・…

第192話 36日目②

夕食の広場。 ササヒコ 「タガオとミツ、そこで立ってくれ。 みんな聞いてくれ。今日、新しい仲間が二人増えた。 タガオと、タガオの娘のミツだ。二人はアユ村からやって来た。 ミツは、サチの友達だ。そして、わしも今ハマっておる、飛び越しの考案者だ。 …

第191話 36日目①

翌日。昼の入口の洞窟。 シロクンヌ 「ナクモー、居るかー。」 ナクモ 「シロクンヌ、遅かったね。何かあったの? 心配してたんだよ。あれ?」 ミツ 「こんにちは!」 シロクンヌ 「タガオ、今降ろすからな。洞窟だ。」 ナクモ 「え? もうアユ村に行ったの…