縄文GoGo

5000年前の中部高地の物語

第201話~第210話

第210話 43日目④

夕食の広場。続き。 テイトンポ 「コノカミ、実はもう一つあるんだ。」 ササヒコ 「まだあるのか?教えてくれ。」 テイトンポ 「釣りだ。飛び石よりも下流で釣る。」 ハギ 「釣りか!釣るよりも突いた方が早いから、普段は釣りなんてしようと思わないけど、 …

第209話 43日目③

ウルシ村。夕食の広場。 広場の中ほどに交差杭が打たれ、ナウマンゾウの象牙が掲げられている。 村人は、珍しそうに、象牙を撫でたりニオイを嗅いだりしている。 クマジイ 「元気そうで何よりじゃ、ほい、グイっとやれい。」 イワジイ 「クマルも元気そうじ…

第208話 43日目②

帰り道。 先頭はササヒコで、その後にタガオを背負ったシオラム、ナジオ、 ハニサを背負ったシロクンヌ、サチと続いていて、 ナジオ、シロクンヌ、サチで薙ぎ倒しの牙(ナウマンゾウの象牙)を持っている。 その後ろに、ヌリホツマを背負ったイナ、ミツ、オ…

第207話 43日目①

翌日。湧き水平での昼食。 シオラム 「兄貴、改めて紹介されると、照れ臭いもんだな。」 ササヒコ 「何を言っておる。美しい娘さんではないか。ナジオにしては上出来だ。」 フクホ 「テミユはね、一本気のある良い娘だよ。 女にはキツイ道のりの黒切りの里に…

第206話 42日目⑪

入口の洞窟。 楽しかった夕食も終わり、焚き火の周りは、自然、酒宴の場となった。 酒を飲まない者達は、薬湯に入ったり、飛び越しで遊んだり、奥の洞窟に行ってみたり・・・ それぞれが、楽しんでいる。 ソマユ 「タガオ、注いであげるね。はい、どうぞ。」…

第202話 42日目⑦

湧き水平。続き。 ナジオ 「こんなのを持って泳いだのか!おれには無理だな。沈んでしまうぞ。 しかも水が冷たいんだろう?」 シロクンヌ 「サチ、風邪引いてないか?」 サチ 「はい。疲れただけ。でもそれも、もう平気。」 イワジイ 「可愛らしい嬢ちゃんじ…

第201話 42日目⑥

湧き水平。 ササヒコ 「何だろうな、これは。」 タカジョウ 「一番長いコレで、4まわし(2メートル80センチ)だ。」 ナクモ 「こんなに長くても、石ツラ道が通れるんだね。」 ハニサ 「ちょっと短いこれとこれって、一対(いっつい)じゃない?」 マユ 「そ…