第201話~第210話
夕食の広場。続き。 テイトンポ 「コノカミ、実はもう一つあるんだ。」 ササヒコ 「まだあるのか?教えてくれ。」 テイトンポ 「釣りだ。飛び石よりも下流で釣る。」 ハギ 「釣りか!釣るよりも突いた方が早いから、普段は釣りなんてしようと思わないけど、 …
ウルシ村。夕食の広場。 広場の中ほどに交差杭が打たれ、ナウマンゾウの象牙が掲げられている。 村人は、珍しそうに、象牙を撫でたりニオイを嗅いだりしている。 クマジイ 「元気そうで何よりじゃ、ほい、グイっとやれい。」 イワジイ 「クマルも元気そうじ…
帰り道。 先頭はササヒコで、その後にタガオを背負ったシオラム、ナジオ、 ハニサを背負ったシロクンヌ、サチと続いていて、 ナジオ、シロクンヌ、サチで薙ぎ倒しの牙(ナウマンゾウの象牙)を持っている。 その後ろに、ヌリホツマを背負ったイナ、ミツ、オ…
翌日。湧き水平での昼食。 シオラム 「兄貴、改めて紹介されると、照れ臭いもんだな。」 ササヒコ 「何を言っておる。美しい娘さんではないか。ナジオにしては上出来だ。」 フクホ 「テミユはね、一本気のある良い娘だよ。 女にはキツイ道のりの黒切りの里に…
入口の洞窟。 楽しかった夕食も終わり、焚き火の周りは、自然、酒宴の場となった。 酒を飲まない者達は、薬湯に入ったり、飛び越しで遊んだり、奥の洞窟に行ってみたり・・・ それぞれが、楽しんでいる。 ソマユ 「タガオ、注いであげるね。はい、どうぞ。」…
湧き水平。続き。 ナジオ 「こんなのを持って泳いだのか!おれには無理だな。沈んでしまうぞ。 しかも水が冷たいんだろう?」 シロクンヌ 「サチ、風邪引いてないか?」 サチ 「はい。疲れただけ。でもそれも、もう平気。」 イワジイ 「可愛らしい嬢ちゃんじ…
湧き水平。 ササヒコ 「何だろうな、これは。」 タカジョウ 「一番長いコレで、4まわし(2メートル80センチ)だ。」 ナクモ 「こんなに長くても、石ツラ道が通れるんだね。」 ハニサ 「ちょっと短いこれとこれって、一対(いっつい)じゃない?」 マユ 「そ…