縄文GoGo ダケカンバが描いて欲しいもの
さて、みなさんこんにちは。ダケカンバと申します。
今から5000年前の縄文時代を舞台にした物語、『縄文GoGo 』の作者であります。
『縄文GoGo』の完成形態は、小説ではなく、
静止画に音声ナレーションを組み合わせたYOU-TUBE動画を考えております。
いずれ、『縄文GoGo』というタイトルで、YOU-TUBEに動画をUPしたい・・・
それはアニメーションではなく、静止画と音声ナレーションによる物語進行であって、
その音声ナレーション部分の原作者が、わたくしダケカンバであります。
YOU-TUBEでの長期連続投稿を目論んでおります。
今回はわたくしダケカンバが、どうして絵を必要としているのか、何を描いてもらおうと思っているのか、についてお話してみます。
絵師さんへの報酬については、終盤でお話いたしますね。
まず知っておいて欲しいのですが、布や毛皮は出土しないのです。
布については、ほんのわずかに出てはいますが、毛皮はまったく出ていません。
糸にしても、細い物ほど残りにくいでしょうし、出土した太い繊維を見て、縄文時代の繊維は太かったと言うとしたら、早計すぎますよね。
ですから縄文人の服装については、絶対にこうだ!とは誰にも言えませんね。
ここで縄文人イラストで画像検索してみますと、愛らしいタッチの絵がたくさん表示されます。
でも概して言えるのは、どれもみずぼらしい服装ですよね。
服に模様が入っていれば、それはナルトが伸びた様な渦巻き。
どれもみな、似たり寄ったりの服装です。こういうイメージが定着しつつあるのでしょうね。
このまま行けば、一般人が「縄文人」と言われて思い浮かぶのは、この姿になって行くのでしょう。
『縄文GoGo』に絵が無ければ、どうしてもこういうイメージでストーリーを追ってしまうのではないでしょうか?
しかし、ダケカンバがイメージしている縄文人は、これではありません。
これとはまったく違います。
次に竪穴住居 室内で画像検索しますと、暮らしぶりを再現した様子が表示されます。
縄文遺跡のそばに、出土品を展示する『〇〇縄文館』みたいな施設があり、縄文人の暮らしぶり再現コーナーがある。
そこには復元竪穴住居があり、その室内の様子がこれらです。
どれもこれも、床の土がむき出しですよね。ムシロが一枚二枚、敷いてあるだけ。
こんなハズねーじゃん! というのがダケカンバの考えです。
真冬でも、これなんですか?
縄文人は、貧しく、みすぼらしく、頭が悪い・・・そういうイメージを定着させろ!
まるで背後に巨大組織が潜んでいて、そういう風に現代人を洗脳しているんじゃないだろうか? なんていう陰謀論めいた妄想にかられてしまうほどの徹底ぶりですよ、実際。
弥生からが日本だ、とそんな風に書いている本も多いですしね。
素晴らしい土器でしょう?
縄文中期中葉と言いますから、約4,800年くらい前につくられたものです。
技術的に見ても、エックス線CTで輪切りにして観察すると、切り口はほとんど真円。
しかも、ベース部分の厚みが均一。
縄文時代にロクロは無かったとされています。
しかしロクロ無しでこれを作ることが出来る現代陶工が、はたして何人いるでしょうか?
それはともかく、この様な美意識と技術を持った人も居た訳です、当時には。
岩陰というのは、川の浸食によって作られた洞窟のようなものです。
これは、約1万1千年前にここで暮らしていた人々の持ち物の一部です。
惚れ惚れするほどの出来栄えでしょう?
砥石も出ていますから、おそらくここで作られた物だと思われます。
材料は、鹿の骨などです。
本来、日本本土の土壌は酸性ですから、年を経たら普通なら骨は溶けてしまいます。
でもここでは、焚き火で出た大量の灰がそれを中和して、非常に良好な状態で骨が出土しました。
釣り針の左にあるのは、制作途中の釣り針。
縫い針は非常に細く、穴も小さいですよね。1㎜以下の穴もあります。
その穴に通る、細い糸も持っていたのでしょうね。
ここでは大量の灰が雨に洗い流されずにすんだから、特別にいい条件がそろってこういう物が出土したのであって、1万年前には、普通にこういう道具があったのだということです。
『縄文GoGo』の舞台は5000年前です。
気候は温暖、食料も豊富(たぶん)、そして永い平和が続いていました。
文化も爛熟していたと思われます。
火炎型土器や水煙土器なども、その頃作られた物です。
そんな物を鍋として使っていたのは、世界中で彼らだけです。
日本列島の歴史においても、そのカブキっぷりは突出しています。
そういう美意識を持って、こういう道具を持っている人達が、そこでは暮らしていました。
わたくしダケカンバが描いて欲しいのは、その人達が着ている服です。
毛皮製ならば、剥いだ姿そのままの物をまとうのではなく、綺麗に裁断され縫製されていたでしょうね。
黒曜石を使えば、毛皮は綺麗に切れます。金属ナイフよりも良く切れると言う人もいるくらいです。
しかも、いろんな種類の動物の毛皮を使い分けていたと思います。
当時は棲息していたオオヤマネコのブチ模様、オコジョの真っ白な冬毛・・・
それに裁断したのなら、端切れが出ますよね?
その端切れを縫い合わせて、パッチワークした物だってあったかもですよ。
カブキ者が好みそうですね。10種類の動物の毛皮で出来た服とか。
履き物だって、いろいろあったはずです。
草履や靴なども、彼らの技術を持ってすれば難なく作ったことでしょう。
履き物は、一足たりとも出土していませんが、黒曜石を採掘していた証拠は出ています。
そこを裸足で歩くのは不可能です。割れたガラスの上を歩くのよりも、酷い。
デザイン性豊かな履き物があってもおかしくないでしょう?
染色にだって、情熱を注いでいたかも知れないですよ。
その土地でしか出せない色、というのはあるのです。
たとえば、あそこの沼の泥に三日間浸しておいたらこの色になる、みたいな。
色によって、出自をアピールすることだって出来たはずです。
あと、装飾品。
石(ヒスイやメノウなどの)、骨、角、牙、貝、木、土器・・・
それら出土品以外でも、彼らは身を飾っていたはずです。
哺乳類の毛皮や革(なめしてある)、鳥の羽根なども使われていたでしょうし、玉虫などの甲虫、爬虫類の皮、そして何と言っても、花。
彼らは漆という接着剤を持っていましたから、綺麗な甲虫の羽根を貼り付ける事も出来ました。
そういう物で、身を飾っていた人もいたでしょうね。
そういう事をあれこれ空想して、オリジナルで新しい縄文人像を描いてもらいたいのです。
登場人物の服装に、個性を持たせて欲しいのです。
視聴者が観て、「なんじゃこりゃ!これが縄文人?」・・・そう思ってもらいたいくらいですね。
それから、彼らの暮らしぶり・・・彼らの生活は、ブッシュクラフトの極みでしょうね。
それは絵で表してこそ、なるほどな、となると思うのです。
本文中ではいちいち説明していませんが、たとえば大ムロヤの中の様子はと言えば、室内には石で囲われた炉が2ヶ所あって薪や柴が焚かれています。
普段は、床は土がむき出しです。(ハニサのムロヤには、御座と毛皮が敷き詰められていて、土はほとんど見えません。当然、土足禁止です。)
村民は自分の御座を持ち込み、それを広げて座ります。
他に手火と手火立ても持ち込み、手火立てに手火を挟み、自分のそばに突き刺して立てます。
炉の焚き火は小さくて、それだけでは暗いからです。
手火とは、小さなたいまつです。油は塗ってません。割りばしの大きいのと思ってもらっていいですが、樹皮をらせん巻きした方が、らしく見えますね。細長い葉巻です。
手火立ては、真っ直ぐな細い枝。地面に突き刺す方には、とがった骨角器(上の写真に似た感じのがありますね)がくくりつけてあります。
反対側は少し割いてあって、そこに手火を挟みます。挟む角度によって、燃焼の速さと明るさが違います。
水平よりも、火の側を少し下げるのが普通かな。手火の真ん中を挟むのではなく、手に持つあたりを挟みます。
そういうのって、あまり見かけないでしょう?時代劇でも出て来ませんよね?
手元を明るくする為の物ですが、こういうのって、絵にすれば一目瞭然。言葉はいりませんね。
もう一例。ヒョウタンで水を汲んで運ぶとします。当時のヒョウタンは、クビレの無い電球型。そこまでは分かっています。(第26話に写真が載っています。)
さて、水の運び方ですが、いろいろありそうです。
面白い民族例があります。ヒョウタンのテッペンの少し横、そこに丸い穴が開けてあるのです。
そこに栓をして手で握ってもいいのですが、それだと片手で1個。
ところが指を栓にしてそこに突っ込めば、片手で5個いけます。
そういうのって、絵にしたら面白いでしょう?背景に、その姿を入れるんです。
ストーリーとは無関係でも、背景に描き込めば面白いものって一杯あると思いませんか?
赤カエルの串焼きを持ったクマジイとか、火おこしの練習をしているタヂカリとタホとか・・・
それに絵があれば、会話の流れとは無関係なセリフを、いきなり一言だけ挟ませることもできます。
ムマヂカリ 「シロクンヌの明日の予定は?明日は雨かも知れんぞ。
タヂカリ、もっと腰を入れろ!」
・・・こんな感じですか。
そうやって、縄文風物詩シリーズみたいな事ができそうですよ。
いいアイデアが浮かんだら、どしどし言って欲しいですね。
あとはですね、無かった物は、描かないようにして欲しいんです。
一例を挙げますと、金属のハサミやノコギリ、それらは無かったですから、それらを使わなければ出来ない物も無かったはずです。
樹木は石斧で伐ったでしょうから、切り株の切断面はボサボサになるのが普通です。
年輪が見えるような綺麗な切り株は、ノコで引かなければ出来ません。
私達が普段目にするような切り株や丸太は、縄文時代にはありません。
あとは絵の枚数について。
1話全てがストーリーの場合で、1話につき5枚程度を予定しています。
ただし、3枚で済む場合もあれば、10枚必要な事もあるかもしれません。
「幕間」については別編集で、写真メインになるでしょうね。(第60話を過ぎたあたりから、「幕間」はほとんど登場しなくなります。)
それから5枚程度というのは、新規に、という意味です。
他に使い回しの絵が必要で、「ハニサのムロヤ」を例に挙げれば、ムロヤの入口の外観が1枚。
ムロヤ内部の光と陰のオブジェが1枚。
それを観れば、視聴者が、「あ、ハニサのムロヤのシーンの始まりだな」と分かる絵ですね。
あと一枚一枚の絵ですが、画面全部を描き尽くす必要はありません。余白たっぷりで結構です。
それから、基本的に、ナレーターの声と文字テロップで理解できる部分は、描く必要は無いと思っています。
たとえば第20話で、シロクンヌは生い茂ったクマザサに飛び込んで行きますが、その姿そのものは描かなくていいと思います。
これから飛び込むことになるクマザサの茂みとその向こうにあるササタケの茂み、その絵があれば。
「夕食の広場」では、登場人物が弧を描くように並んで御座に座って食事している絵が1枚。
これには全員の顔が描かれています。
会話のシーンでは、その絵の中の発言者の顔がアップになります。
その日の料理が1枚。発言内容を補足する絵が3枚。これで5枚ですね。
これは一例ですから、打ち合わせで、ああしたらとか、こうしようとか、そうやって進めて行ければいいと思っています。
さて報酬ですが、1枚いくら、ではありません。
YOU-TUBEの収益を参加者で分ける形を考えています。
ですから最初の1年とかは、ただ働きでしょうね。でもそれは、貴重なストックです。途中で知って面白いと思ってくれた人は、第1話から観始めるでしょう?
ちなみに、ナレーターは一人でいいかな、と思っています。紙芝居だって一人ですもんね。
絵師さんへは、何パーセントになるかはまだ決まっていませんが、わたくしダケカンバと同率といたします。
ダケカンバが35%ならば、絵師さんも35%。
なるべく少人数でと思っていますので、これくらいの線では収めたいですよね。
プロとしての実績をお持ちでなくても、それ自体は構いません。
緻密な絵を描いて下さいということでもありません。
ただ、長く続けていただける方を希望します。
第100話前後で明り壺の祭りのシーンです。でもお話はもっともっと続きます。
実在する縄文遺跡も登場しますし、反面、神話をモチーフにしたエピソードがあったりします。
ファンタジーですから、こんなのさすがに無いよなってのも登場します。
テイトンポなんて、スッポンの養殖を始めちゃいますからね。
ああそれからですね、〇〇という名前で、工ッチな性格のキャラを登場させて、とかそういうのがあれば、言っていただければ、なるべくご希望に沿うようにしますよ。
その辺はアバウトですから(笑)。
ダケカンバも、懇意にして頂いている歴史博物館の学芸員さんのお名前を拝借していますからね。ご本人には無許可で。
いろいろ申し上げてきましたが、一般人が持つ縄文時代のイメージ。それを根底からくつがえすのがダケカンバの狙いです。
一緒に新しい縄文世界をえがき出してみませんか?
近い将来、縄文人イラストで画像検索したならば、あなたの描いた絵がドンと上位に載っている。何枚も何枚も。そしてそれらだけが、大きく異彩を放っている。
・・・それが、わたくしダケカンバの願いなのです。
お問い合わせは、吉野向夫まで。お気軽に、どうぞ。