縄文GoGo

5000年前の中部高地の物語

ウラ話 ①

 

 

ここでは縄文GoGoに出て来るエピソードなどの、元ネタの話などをしてみたいと思います。

 

今回は、第176話  「ドングリ取り」のお話です。
 
サチ  「ドングリ取りで、私全然ミツに勝てないの。父さん、やってみて。」
シロクンヌ  「どうやるんだ?」
ミツ  「ドングリを並べるよ。最初は一個。次の列は三個。次の列は五個。次の列は七個。
     二人で交互にドングリを取って行くの。同じ列なら、一度に何個取ってもいいんだよ。
     でも五個の列から二個取って七個の列からも取るっていうのは駄目。
     そして、最後に取った人が負けなの。」
シロクン  「よし! とにかくやってみるか。おれから行くぞ。
        一遍に七個でもいいのか?」
ミツ  「いいよ。次、私ね。」
 
 
 
ミツ考案のゲームの内、「飛び越し」は私が考えたもので、お察しの通り雰囲気で書いているだけですから、実際にやってみてくれって言われると、出来ないんですよね(笑)。
 
でも「ドングリ取り」は、実際にあるゲームです。
誰がいつ考案したのかは知りませんが、わたしがこのゲームを知ったのは映画からでした。
 
高校生の私は映画少年でして、当時名画座で観た『去年マリエンバードで』という映画の中に、何度もこのゲームを行うシーンがあったのです。
ただし使われていたのは、もちろんドングリではありませんよ。
確かマッチ棒、コイン、カードだったと思います。
 
1:20 の形から始めて、 2:30 のような終わり方をします。
1回に取っていいのは、一つの列からだけです。
 
この映画を観た後に、私は友人と二人でこのゲームの研究(大袈裟か)をしました。
結果、後手必勝だと分かりました。
初手でそこを取れば、次はここを取る。3手目がそこなら今度はここを取る・・・
そういう風に間違えずに取って行けば、必ず後手が勝ちます。
 
自分が先手の場合は、とりあえず少ない本数を取ってみて、次に相手が間違えれば、必ずこちらが勝てます。
途中、一度でも間違えてくれたら、必ず勝てるのです。
だから、初めてやるよっていう人(ほとんどの人がそうですよね)が相手なら、わざと負けない限り、勝てます。
そんなゲームなのですね。
 
 
話は変わりますが、私が映画少年になったきっかけの映画は、中学3年生で観た『サスペリア』でした(笑)。
それまでも、『エクソシスト』や『ジョーズ』、『オーメン』など、話題の映画は観に行っていたのですが、『サスペリア』の主演女優のジェシカ・ハーパーの魅力にハマってしまったんですね(笑)。
「決して一人では見ないで下さい。」というキャッチコピーのテレビCMが話題で、どぎつい残酷描写のあるホラー映画なのですが、ずっと後に、綾辻行人さん始め、新本格推理小説の人達がこの映画の大ファンだというのを読んで驚きました。
皆さん、病んでますね(失礼)。
 
私の住まいは名古屋駅から車で1時間ほどの田舎町でして、当時はお小遣いの全てを映画につぎ込んでいました。
気に入った映画は、3回くらいは観に行っていました。
大抵一人で観に行くのですが、近場の小さい映画館で観るのが嫌で、必ず名古屋に出ていました。
映画館のハシゴをするのは普通で、お昼ご飯は食べません。(お金がもったいないから。)
帰りは交通費を浮かすために、数時間歩いたり(笑)。
 
未知との遭遇』や『スターウォーズ』が封切られた頃で、SFブーム真っ最中。
リバイバル上映の『2001年宇宙の旅』を観てぶっ飛びました。
誰が置いたのか妖しい石板(金属板?)に触れたヒトザルが道具を使う事に目覚め、骨(大腿骨かな?)で叩く事を覚えます。
その骨を空に放り投げたら、骨が宇宙船になります。
骨も道具、宇宙船も道具。
道具を使う事に目覚めたら、あとは骨が宇宙船になるまでは一瞬だよ、と言っているのでしょうか。
 
などととりとめもなく書いてきましたが、今回はこの辺で。
次回はいつになるかわかりませんが、足のニオイがすると話題の「ネバネバ」のお話を予定しております。